明治から三代続く革製品の職人工場で、業界では「がま口の佐藤」として有名な『ヴェールポイント』。国内外にある有名ブランドの商品をOEMで手がけるなど、財布の生産では3万点をはるかに超える実績を誇っています。特に、財布においては、独特のふっくら感と柔らかさが特長です。また、自社製品の革のほとんどは、良質なイタリア革を厳選して使用。さらに、熟練職人の手で、すべての工程を丁寧に行うことで、高級感や上質感を醸し出す仕上がりを実現しています。最近では、自社ブランドの展開を見据え、ハンドメイドマーケットやワークショップ活動にも力を入れ、足立ブランド認定を契機に「がま口の佐藤」の新たな展開を始めています。

『ヴェールポイント』では、手仕事でしか革製品に宿すことができない“温もり”を大切にしています。そして、少数精鋭の職人たちが、個々のノウハウと特性をそれぞれ把握し、お互いに信頼し合うことで、それぞれの役割をしっかりと認識して分業することができ、生産性を高めています。これらの一貫した熟練の生産体制が、大量生産には不向きであっても、革製品に独自の温かみと使うことへの満足感をもたらす逸品へと昇華させています。

『ヴェールポイント』で取り扱う使用革のほとんどは、良質なイタリア革を厳選して仕入れています。主にルネッサンス時代から伝わるイタリアの伝統工芸「イタリアンレザー」は、フィレンツェで有名なトスカーナ地方を中心に発展し、鞣しに適した気候風土や河川の水質に恵まれ、上質な革を生み出しています。また、風土や使用する染料、その地方でしかできない独自のレシピにより、日本では出すことのできない色彩が表現できるのも魅力です。鞣し段階で革の質に大きな差が生じることに目を付け、独特の柔らかさ・温もり・耐久性を併せ持ち、普遍的な中にも『ヴェールポイント』ならではの独自性を宿させるのには、不可欠な素材です。

『ヴェールポイント』が、明治から三代続く婦人用革製品の職人工場であり続けるためには、日本独自の伝統技法を正しく継承して伝えていかなければなりません。さらに、すべての職人が、意匠の開発から型紙製作、型入れ・断裁・下拵え・コバ漉き・縫製・金具取付・仕上げに至る全工程を理解し、クラシックなスタイルだけでなく、新たな発想の追求も率先して研究しています。そして、今昔の設備も、用途によって使い分け、作り手が納得して満足できる作品を、自信を持って世に送り出しています。

会社名: 有限会社 ヴェールポイント
Vert Point Inc.
所在地: 〒121-0831 東京都足立区舎人五丁目18-12
5-18-12, Toneri, Adachi-ku, Tokyo, 121-0831, Japan
電話: 03-3856-9876[+81-3856-9876]
FAX: 03-3856-2189[+81-3856-2189]
E-mail: info@vert-point.jp
代表: 佐藤 昭浩[Akihiro Sato]
従業者数: 8人(パート含む)